マイクロラーニングと学習の未来

本日はGrovoというマイクロラーニングプラットフォームのディレクターであるAlex Khurgin氏がATDブログに寄稿したマイクロラーニング関連の記事をご紹介させていただきます。

マイクロラーニングは「学習が必要とされるタイミング」で提供した場合に最も効果を発揮します。このようなタイミングでは、学習者のモチベーションが上がっているので、その機を捉えてマイクロラーニングを提供すべしといったことが丁寧にまとめられています。



マイクロラーニングと学習の未来

Wednesday, August 30, 2017 - by  Alex Khurgin 

https://www.td.org/Publications/Blogs/Learning-Technologies-Blog/2017/08/How-Microlearning-Will-Shape-the-Future-of-Work

私が2010年にはじめてマイクロラーニングの試行をはじめたとき、Amazonではこのトピックに関する本が1つしか売られていませんでした。 

それは、『The Didactics of Microlearning』という、ドイツ語から翻訳された難解な学術書であり、これを読みすすめることは、非常に複雑なインストラクションマニュアルと格闘するときのように感じられました。

今日では、マイクロラーニング プラットフォームや認定プログラムがあふれており、カンファレンスの景品まであります。そのうち、マイクロラーニングフレーバーのアイスクリームまでできることでしょう。 ATDの調査によると、マイクロラーニングを使っている企業の92パーセントが、2017年にはさらに多くを取り入れようと考えており、現在マイクロラーニングを使っていない企業の67パーセントが、マイクロラーニングを使うことを計画しています。


マイクロラーニングへの興味の変化(Googleトレンドより)

これは単なる流行だと思う人もいるかも知れませんが、流行である一方、「マイクロラーニングは実際に効果がある」のです。 つまり、的を絞った短い学習を提供することは、企業にとって主に以下の3つの利点があります。

• マイクロラーニングは安価で時間がかからない。 

簡潔なコンテンツの場合、従来の教室型講義や長いタイプのeラーニングよりも、準備や作成、メンテナンスに時間がかかりません。 だから、リソースの少ないL&Dチームであってもスピードを犠牲にせずに品質にフォーカスすることができます。十分なリソースのあるチームの場合は、インパクトを生み出す方法により多くのリソースを使うことができます。

• 従業員の関与意識が高まる。 

今日の従業員は、その1パーセントの時間を学習に費やし(週当たり約24分)、1日に150回携帯電話をチェックし、1分ごとにタブを切り替えています。 マイクロラーニングは、絶えずメールやSlack、ソーシャルメディアを使う習慣にうってつけです。 何かを短時間ですることに慣れている従業員であれば、マイクロラーニングに対する抵抗が少ないはずです。

• より多くを学ぶことが可能。

 効果的な学習を促進する要因は多数ありますが、最も重要なのは認知負荷を管理することです。 講義や長いeラーニングビデオなど、典型的な学習体験の問題は、長時間にわたって大量の知識を与え続けることにあります。 これに対し、短時間のコンテンツは、作業記憶の限界に配慮しており、自分が学んでいることを適切に振り返って、自分がすでに知っていることにそれを関連付けることができます。

マイクロラーニングには上記のような利点がありますが、それだけでは必ずしもパフォーマンス向上に結び付かないこともあります。 優秀なL&Dの実務家は、マイクロラーニングを使ってビジネス上の成果を得たければ、タイミングがすべてだと考えています。


次世代のマイクロラーニングではモチベーションが重要 

企業が行うべきことのうち、最も難しく、測定しづらいのは、従業員のモチベーションです。しかし学習には、継続的なモチベーションが必要とされます。 残念ながら、私たちのモチベーションには、行動心理学者のBJ Foggがモチベーションウェーブと呼んでいる波があります。 モチベーションを起こさせるもの自体や、人のモチベーションのレベルは絶えず変化するのです。

しかし、モチベーションが全く予測できないというわけではありません。

従業員が進んで(さらには喜んで)学び、自身の行動を変えたいと思う気持ちになっている期間(モチベーション期間)が確実にはじまるためのトリガーというものが存在します。 この期間は、場合によって、数か月(新たな役割や責任を負った場合など)、数週間(重大な納期やプレゼンが迫っている場合など)、または数分(あまり準備していない重要なミーティングに出席する場合など)続きます。

企業は、このようにモチベーションが高まっている期間が終わってしまう前に、学習体験を直ちに準備する必要があります。 このタイミングを逃してはなりません。

このタイミングこそが、次世代のマイクロラーニングがインパクトを与えることのできるポイントなのです。 従業員がまさに必要としているときに短い学習体験を提供すれば、L&Dの提供する学習に従業員が積極的に取り組むようにするという、企業にとっての長年の課題が解決されます。


マイクロラーニングを使えば、スケジュールの不適合を正すことができます

図1. 不適切なスケジュール

そして、図2のように修正することができます。

図2. 修正したスケジュール

必要とされるタイミングは、マイクロラーニング体験やリソースに対するモチベーションが高まるポイントです。

 近々の面談など、特定のイベントに関連付けることで、バイアスへの対処など、難しい課題に取り組むときのエントリーポイントとなります。

また、これには非常に大きな副次的利点もあります。 マイクロラーニングは、従業員の自然な行動サイクルに基づいて、自動的に時間をおいて行なわせることができます。 学習が強化されるのは、採用候補者の面接など、仕事を通じて同じような必要性に繰り返し迫られた経験があるからです。


学習と仕事の境界がなくなる

新たなAPIテクノロジーにより、企業は、必要なタイミングを捉えることができるようになってきています。 次世代のラーニングプラットフォームは、HRISシステムやCRM、コミュニケーションツール、生産性アプリケーションなど、会社のテクノロジースタック全体からデータを取り入れることができるようになっています。 その結果、L&Dによる教材をより適切に提供することができます。 同時に、ユーザーフレンドリーなマイクロラーニングプラットフォームは、従業員が仕事の流れの中で、それに関連する学習体験をすばやく引き出すことを可能にします。

一方、Googleなどのテクノロジー企業はすでに、必要とされるタイミングにフォーカスしており、より多くを学習に投資しはじめています。 厳しい批判を浴びたGoogle Glassを覚えているでしょうか? Googleは、2年をかけてこのテクノロジーを密かに改良し、職場で使用できるようにしました。これは、新たなGlass Enterprise Editionとしてリリースされています。 GE、DHL、Sutter Healthなどの企業は、Google Glassのプロトタイプを使って、インストラクションやトレーニングビデオ、チェックリストなどを従業員に送信し、効率性、安全性、生産性を高めています。 能力開発にもっとフォーカスした使用例が、今後出てくると思います。

テクノロジーが進歩し、AIがオンライン化するにつれ、学習と仕事の境界があいまいになっています。 これからは、Google Glassやその他の拡張現実デバイスが、必要とされるタイミングの前後に最適なマイクロラーニング体験を提供してくれるようになり、職場の学習が大きく変化することでしょう(図3)。

図3. 必要とされるタイミングの前後にマイクロラーニングを行う


マイクロラーニングに批判的な人であっても、将来的にはそこから自分の求めるものを得ることができるようになります。マイクロラーニングが当たり前のものとなり、マイクロラーニングという言葉自体が使われなくなるかも知れません。


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