あなたが寝ている間に脳は記憶を整理する


今日は以前UMUブログでご紹介させていただいたATDの「TD Magazine」に寄稿された
「Design for How People Learn」Julie Dirksen氏の記事の一部を再度ご紹介させていただきます。

「仕事」や「学習」を効果的に進めるために、脳や睡眠の働きを理解し、活用することの重要性が高まっています。
ここでも「ブレンド型学習」というキーワードがでてきています。
マイクロラーニング・ブレンドラーニングといった学び方は今後さらに増えてくることでしょう。


睡眠中の脳は長期的な記憶の形成に大きな役割を果たしていることがわかっています。
脳の中では、その日に学んだ情報が睡眠中に短期記憶から長期記憶に移動されます。
その日に学んだことを脳が既存のスキーマに加えるのは、眠っているときであり、このときに神経経路が物理的に構築・強化されます。
また、このタイミングでちょっとした掃除が行われます。

人は毎日「何千」という情報を取り入れますが、どの情報を覚えておくべきかを脳が選択するのは「睡眠中」のことなのです。
また、すでに長期記憶に入っている項目も再検討され、しばらく活性化されていない情報が削除されます。

アニメーション映画『インサイド・ヘッド』では、このプロセスが的確に描写されています。

Rileyが眠っているときに、彼女の脳の中にいる小人がアメリカ大統領の名前の大半を掃除機に吸い込んでしまおうと決めます。
では、学習ということを考えた時に、その効果を高めるには睡眠をどのように使ったらいいのでしょうか?これには、「反転学習」や「ブレンド型学習」を使います。

Julie氏は自身が教育を実施する際、受講生に数日前に事前学習をさせ、教室では教室でしかできない実地演習を行い、受講生が学んだ内容を深められるように工夫しています。
また、実地演習の後には学んだことをふり返る機会や、振り返りのためのリソースを与えています。
たとえば、リーダーシップトレーニングをデザインする場合、参加者には関連するオンラインコースを事前にlynda.comで見ておくように依頼します。
予習をしてもらうことで自分の事前に伝えられるだけでなく、一部の内容を教えなくても済むので、実際に参加者と顔を合わせるトレーニングでは、より的を絞った取り組みに時間を使うことができるのです。
さらに、実際のトレーニングの後には、スキルをさらに高めるための追加の学習教材(TEDのリンクや、関連記事、アセスメントなど)を与えます。
このブレンド型アプローチにより、間に睡眠を入れた「事前」「本番」「事後」という3回の想起を行うことが可能になります。
このことは、記憶→行動→習慣化の流れをスムーズにします。

UMUのラーニングソリューションは、Julie氏が行っている「脳の仕組みを活用した」学びのあり方をテクノロジーで強力にサポートすることができるソリューションです。